フィルム型太陽電池の実用化はそう遠くないらしい February 20, 2007
Cheap solar power poised to undercut oil and gas by half(安価な太陽パワーが石油とガスの価値を半減させる準備は整った)という記事(www.telegraph.co.uk)がdel.icio.usで人気を集めている。
フィルム状の太陽電池がほぼ実用化されて、5年以内に石油に見合う程度までコストダウンできるメドが立った、というもの。 冒頭の記事はスイスのベンチャーへのインタビューだが、以前「シリコンバレーで非シリコンの太陽電池ベンチャー」で書いた技術と同じ領域の技術のように見える。
安価なフィルムをたくさん貼ることで、天候の悪いイギリスや北欧などの高緯度地域でも十分電力を得られる見通しだという。現在、ワットあたり$3のコストがかかっているところを$1/ワットまでコストダウンすれば世界的に普及できると見ている。 特にインドなど送電線をこれから引くのが大変な地域では、大規模な工事をするよりフィルムを貼る方がラクということで期待できるとのこと。それはその通りだろう。
太陽電池というと大掛かりなシリコンパネルを屋根のうえに載せるものというイメージしかなかったが、どちらかというと今後の本命は非シリコンのフィルム型になりそうだ(コンピュータ産業と競合して市況に左右されるようではシリコン太陽電池の普及は難しいだろう)。 数年後に実用化と言われると、急に『水素エコノミー』で描かれていた分散発電の社会が現実味を帯びてくる。それはエネルギーが民主化されるということだ。
電力の問題は国まかせにしておくと、必ず原子力に走っていく。中央集権的に管理できるエネルギーで脱石油を図ろうとするとそういう方向しかないし、そこには新たな利権も生じるだろう。一度作ってしまうと既得権益化することは間違いない。
しかし、一般市民から見れば太陽光などのクリーンエネルギーでまかなえるならそれに越したことはなく、ある程度実用性のメドが立つのであれば積極的に社会全体で協力して導入したい。 そのためには、新エネルギーの動向をみんなでよく理解しておく必要がある。
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