文庫の良いところ October 9, 2006
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秋の夜長の読書論をひとつ。 何から読めば良いのか分からないという人のための本探しの目星として、文庫をおすすめしてみたいと思う。

文庫と言っても色々なのだが、そうはいっても文庫に絞るだけで本の総数からするとぐっと範囲は限られてくる。 僕は明確にノンフィクション読みなのでさらに小説類を除いた文庫となると、デカい書店で端から端まで探してもそんなに時間はかからない。

そうして限られたノンフィクション文庫の特徴を整理したい。 まず、なんといっても比較的レベルが高い点が魅力。 単行本や新書のベストセラーを文庫化したものは、末永く読めるタイトルが多い。一部の優れた作品になると、普遍性を失わずに古典化するものもある。本は以外に素早く絶版するものなので、古い本が生き残っていることにはそれなりの意味がある。

文庫化か書き下ろしかを見分けるには、本の最終ページあたりを見ると元々どこから刊行されたものかを知ることができる。

それから、当然ながら安いというのもありがたい。単行本ほど紙質は良くないがとりあえず読めることが重要だ。3000円くらいする単行本が思い切って数百円になるというのもすごい世界だ。 最近は文庫も1000円の大台を超えるようになって一瞬ためらうが、それでもまだギリギリで割安と言える本も多い。

さらに文庫最大の特長であるコンパクトさが何より良い。通勤時には軽くて邪魔にならないというのが非常にラクで良い。 僕は単行本だろうがプログラミングの冊子だろうが何でも電車で読むが、文庫を持ち歩く日は明らかに身が軽い。 しかも『三色ボールペン情報活用術』に沿ってボールペン片手に線を引きながら読むとなると、文庫のとりまわしの良さは抜けている。

コンパクトであるという点は収納にも有利だ。日本は土地代が高くウサギ小屋に本があふれかえっているというのは不経済とも考えられる。この点を考えると、のちに文庫化された場合に買い替えても良いかもと思うくらいだ。

そういうわけで、書評にも文庫というタグをつけて分類している。このサイトの文庫コーナーでは社会論的な本が中心となっている。また、「うるめねっと起業Log」の方の文庫コーナーは、ビジネス・投資関連の本が多い。

最後にその中から一冊ということで、『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』が一推し。 いわゆる本の本だが、これはもう普通の人が30回くらい生まれ変わっても選べない境地に達している。この本を読むだけで視野が広がってしまうという驚異的な本。

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