ぼくはこんな本を読んできた August 5, 2006
立花隆の読書術の詳細と90年代前半の書評を集めた本。 立花は広範なジャンルにわたってそれこそ膨大な専門書を読んでいる人だが、なぜそうなるのか、なぜそれが必要なのかがこれを読むと良く分かる。 asin=4167330083 誰しも漠然とは感じていることだとは思うが、現代文明は細分化され過ぎて行き詰まっている。この状況を打破するにはクロスボーダーな知を身に付けるしかないことは明らかだ。 しかし実際にそのように行動している人はほとんどいない。
情報の洪水に正面からつっ込んで行くとどうなるのか?その実例がここにある。 立花隆の本は文自体が面白い。難しくて理解できないようなことはないのに、もの凄い密度を持っている。 一言ずつの裏に数十冊、数百冊の本が存在しているとはこういうことかと圧倒される。 異様にリアルで本質をつく表現の塊に目が覚める。これはジョークではなくて、寝不足の通勤電車で現に目が覚めるという実話だ。
実はこの本、『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』の書評が最高に良かったから買った。 しかし、『〜こんな本を読んできた』の方は書評(というか本のセレクト)はそんなに良くない気がした。さすがにバブルとデフレをはさんで15年も前の本となると、いまの社会と直結した問題ではなくなってくる。
そんなわけでこの本は読書論の本と思って買った方が良い。さすがに読むことで生きている人の読書論はそこらのものとは一線を画しているのでこれは価値だ。
圧巻なのは、立花が中学3年生の時の読書感想文。 普通の読書感想文は一冊を題材に虫の息で原稿用紙をうめるところ、大作文学を中心に100冊を優にこえる壮大な読書歴サマリーになっている。 大半の人は一生をかけても中3の立花少年に満たないという恐るべき事実があきらかになる。
なお、この本で紹介されている本の個別の書評は、このページ下のトラックバックにリンクしてある。
DNA
富の未来
ビヨンド
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"狐"が選んだ入門書
常用字解
THE BEST PENNY LANE
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図説 徳川家康
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ぼくはこんな本を読んできた—立花式読書論、読書術、書斎論 (文春文庫)(1999/03)立花 隆商品詳細を見る
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